シナとは|シナ合板で親しまれる、穏やかな木肌の素材
木材辞典
シナは、はっきりした木目を押し出すより、面全体の穏やかさを楽しみたいときに候補になる素材です。工作で親しまれるシナ合板の「シナ」と同じ仲間ですが、合板と薄いツキ板シートでは、材料のつくりと役割が異なります。


掲載写真は、その樹種・杢の色味や木目を知るための一例です。天然木は一枚ごとに表情が異なり、写真と同じ色味・木目のものが届くわけではありません。
名前の基本情報
- 販売名
- シナ森工芸 シナ A4ツキ板シート
- 木材として扱われる仲間
- シナノキ、オオバボダイジュなどのシナノキ属(Tilia)北海道立総合研究機構 林産試験場「シナノキ・オオバボダイジュ」
- 分類
- 現在はアオイ科。古い資料ではシナノキ科。北海道立総合研究機構 林産試験場「シナノキ・オオバボダイジュ」 / Kew POWO「Tilia japonica」
- 販売材の学名
- 個別種は未特定。シナノキの代表学名はTilia japonica。北海道立総合研究機構 林産試験場「シナノキ・オオバボダイジュ」 / Kew POWO「Tilia japonica」
シナノキとアオジナ
木材資料ではシナノキをアカジナ、オオバボダイジュをアオジナと呼ぶことがあります。両者はシナノキ属の木で、材の用途に大きな違いはありません。流通名のシナだけで、どちらの種かを決めることは避け、このページではシナ類の木材として紹介します。北海道立総合研究機構 林産試験場「シナノキ・オオバボダイジュ」
シナノキ属は、現在の分類ではアオイ科に含まれます。シナノキ科という古い表記も木材資料に多く残るため、名前を調べる際は分類の時代の違いも知っておくと役立ちます。北海道立総合研究機構 林産試験場「シナノキ・オオバボダイジュ」 / Kew POWO「Tilia japonica」
年輪が主張しすぎない、淡色の木肌
シナ類は、道管が散在する散孔材です。辺材は淡い黄白色、心材は淡い黄褐色で、境目や年輪は目立ちにくい傾向があります。オオバボダイジュは、シナノキより白い材として説明されています。軽く柔らかく、材質が比較的均一なことも特徴です。北海道立総合研究機構 林産試験場「シナノキ・オオバボダイジュ」
木目の強い材と並べる場合は、シナを背景側に置き、色の差や線の密度を見比べる方法があります。森工芸では板目・杢目の取扱いを案内しています。穏やかな材にも個体差があるので、淡色材ならどれも同じ無地に見えるとは限りません。森工芸 シナ A4ツキ板シート
薄い木の表面と、樹皮の繊維
シナは合板やランバーコアの表面材によく使われ、シナ合板の名で親しまれています。ほかにも彫刻、経木、器具などに用途があります。一方、昔から縄やシナ布に利用されたのは、幹の木材そのものではなく、樹皮の内側から取り出す繊維です。一つの木が、板にも布にもつながっています。北海道立総合研究機構 林産試験場「シナノキ・オオバボダイジュ」
合板ではなく、貼って使うシート
森工芸のA4シートは、天然木ツキ板に工業用和紙を貼り合わせた、210×297mm、厚さ約0.25mmの素材です。シナ合板のように板として使うのではなく、家具の木口面、木質平面の補修や木象嵌などに貼って使う表面材です。森工芸 シナ A4ツキ板シート
淡い色の木は、下地の色や柄が透ける場合があります。目立つ面を仕上げる前に、使用予定の下地、接着剤、仕上げを組み合わせて小さな面で確かめてください。薄い木の色だけでなく、その下に何を置くかまで考えることが、シナの穏やかさを生かす助けになります。森工芸 シナ A4ツキ板シート
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