クラロウォールナットとは カリフォルニアのクルミと、杢を楽しむ面
木材辞典
濃色系の木肌に、杢の表情を楽しむクラロウォールナット。森工芸では杢目のツキ板として案内しています。ウォールナットの仲間ですが、その名前をたどると、北米西部の木と、食用クルミの栽培を支えてきた別の顔が見えてきます。森工芸 クラロウォールナット A4ツキ板シート



掲載写真は、その樹種・杢の色味や木目を知るための一例です。天然木は一枚ごとに表情が異なり、写真と同じ色味・木目のものが届くわけではありません。
名前の基本情報
- 販売名・英語名
- クラロウォールナット/Claro walnut森工芸 クラロウォールナット A4ツキ板シート / USDA FS・ARS:Native Crop Wild Relatives(9頁)
- 一般に対応する木
- Juglans hindsii/ヒンズウォールナットUSDA FS・ARS:Native Crop Wild Relatives(9頁) / Kew POWO:Juglans hindsii
- 科と自然分布
- クルミ科。J. hindsii はカリフォルニア州北中部に自生Kew POWO:Juglans hindsii
- 商品で案内する木目
- 杢目森工芸 クラロウォールナット A4ツキ板シート
東のウォールナット、西のクラロ
米国農務省の資料は、Juglans hindsiiの材が木材業界でクラロウォールナットと呼ばれると説明しています。通常のアメリカンウォールナットで代表的なJuglans nigraとは別の種です。どちらもクルミの仲間ですが、「クラロ」は単に濃い色のウォールナットという等級名ではありません。USDA FS・ARS:Native Crop Wild Relatives(9頁) / USDA Wood Handbook:Black Walnut(1–9頁)
カリフォルニアの木に対応する呼び名としては、ノーザンカリフォルニアウォールナットやヒンズウォールナットもあります。名称の背景となる自然分布と、販売される一枚の伐採地は別の情報です。この記事では、名前の一般的な意味と木の利用を紹介しています。Kew POWO:Juglans hindsii / University of California ANR:Black Walnut
家具の木が、果樹園を支えている
J. hindsiiは、食用のイングリッシュウォールナット(Juglans regia)を接ぎ木する台木にも使われてきました。また、両者の交雑による台木「パラドックス」の親の一つでもあります。実を収穫する木の下を支える役割と、材としての役割を持つことは、この木の興味深い特徴です。USDA FS・ARS:Native Crop Wild Relatives(9頁)
ただし、台木に使うことと、木材に現れる杢の原因は同じ話ではありません。接ぎ木をすれば必ず瘤や波の模様ができる、と考えるのは避けたいところです。ツキ板を選ぶときは、木の栽培方法を模様から推測するのではなく、材に現れた表情そのものを見て楽しみましょう。USDA FS・ARS:Native Crop Wild Relatives(9頁) / 森工芸 クラロウォールナット A4ツキ板シート
大きなテーブルから、小さな見せ場へ
クラロウォールナットは、美観や加工上の性質を生かし、上質な家具や、木の自然な形を取り入れる大きな天板などに使われてきました。そうした用途では一枚の広がりが見せ場になりますが、ツキ板なら小さな面にも木の表情を取り入れられます。USDA FS・ARS:Native Crop Wild Relatives(9頁)
小箱のふたや額の一部に使う場合は、切り分ける前に、どこを中心に見せるか考えてみてください。淡い材で周囲を囲む構成と、濃色で一面をまとめる構成では印象が変わります。杢の向きや配置を、作品の輪郭と一緒に考えるのが選び方の一つです。
A4の表面材として使う
森工芸のシートは210×297mm、厚み約0.25mmで、天然木ツキ板に工業用和紙を裏打ちしています。木口面の化粧、木質平面の補修、木象嵌などに使う材料です。貼る面を平らに整え、小片で接着や仕上げを確かめてからご使用ください。森工芸 クラロウォールナット A4ツキ板シート
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