ベイマツとは|「マツ」と「ファー」、二つの名を持つ木
木材辞典
ベイマツは、英語ではダグラスファーと呼ばれる木です。日本名には「マツ」、英語名には「モミ」を意味するfirが入りますが、植物としてはどちらとも別の属。名前の面白さとともに、木材でははっきりした年輪の表情に注目したい素材です。


掲載写真は、その樹種・杢の色味や木目を知るための一例です。天然木は一枚ごとに表情が異なり、写真と同じ色味・木目のものが届くわけではありません。
名前の基本情報
- 日本名・英語名
- ベイマツ(米松)/Douglas-fir森工芸:ベイマツ A4商品 / 米国国立公園局:Douglas-fir
- 学名・科
- Pseudotsuga menziesii/マツ科トガサワラ属米国国立公園局:Douglas-fir / USDA:Silvics of North America, Douglas-Fir
- 一般分布
- 北アメリカ西部USDA:Silvics of North America, Douglas-Fir
- 商品ページの案内
- 樹種説明は「アメリカ」。A4シートは柾目・板目の区分があります。森工芸:ベイマツ A4商品
マツ属でも、モミ属でもない
ベイマツの学名の属名はPseudotsugaです。日本のアカマツなどのPinusとも、モミのAbiesとも異なります。米国国立公園局の解説でも、Douglas-firは本当のモミでもツガでもないと紹介されています。別名のオレゴンパインなどを含め、木材の流通名が植物の分類と一対一で結び付かない、分かりやすい例です。米国国立公園局:Douglas-fir / 森工芸:ベイマツ A4商品
年輪の線を、面のデザインに
ベイマツでは、年輪の明暗が面の印象をつくります。柾目では縦方向の線が並び、板目では山形や曲線が現れやすくなります。細長い部材に線の流れを添えるのか、小箱のふたのような広い面に動きをつくるのか。同じ販売名の中でも、木取りの違いを知ると使い方を考えやすくなります。森工芸:ベイマツ A4商品 / 森林総研:木材の素材としての特徴
年輪の幅や色の差は一様ではありません。写真は掲載時の一例なので、その細さや色味を固定した柄のように受け取らず、どのような方向の線を作品に取り入れたいか、という手がかりにしてください。森工芸の商品ページでは、選択できる木目区分を確認できます。森工芸:ベイマツ A4商品
球果を見ると、名前より分かりやすい
生きている木の見分け方には、球果の鱗片の間から出る三つ又の苞が役立ちます。米国国立公園局は、ネズミの後ろ姿に似た形と表現しています。木材になった面には見えない特徴ですが、身近な材料のもとがどんな木なのかを知る、小さな手がかりです。米国国立公園局:Douglas-fir
建築材の木を、薄いシートで楽しむ
ベイマツは構造用材や合板などにも広く用いられますが、当店のA4商品は下地の表面を飾るツキ板シートです。天然木と工業用和紙を貼り合わせた210×297mm、厚み約0.25mmの構成で、木口の化粧や木象嵌、小物の表面などに利用できます。柱や厚板の強さをシートの性能と考えず、貼り付ける下地と接着方法を商品案内に沿って選びましょう。米国国立公園局:Douglas-fir / 森工芸:ベイマツ A4商品
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