カリン|赤系の色合いと木理を楽しむ唐木の名
木材辞典
木材のカリンは、赤系から褐色の色合いを楽しむ素材として親しまれています。果実のなるカリンとは名前が同じでも、木材市場で使われる名称の意味は別。まずは流通名と植物名を分けて見てみましょう。


掲載写真は、その樹種・杢の色味や木目を知るための一例です。天然木は一枚ごとに表情が異なり、写真と同じ色味・木目のものが届くわけではありません。
名前の基本情報
- 名称
- カリン/花梨、Padauk、Pradooなどの流通名北三 カリン
- 一般的な分類
- マメ科Pterocarpus属の材として扱われる名称北三 カリン / Kew Pterocarpus macrocarpus
- 代表的な関連種
- Pterocarpus macrocarpus Kurz(ビルマパドック)。販売材の単一種同定ではないKew Pterocarpus macrocarpus
- 森工芸のシート
- A4(210×297mm)・厚み約0.25mm・工業用和紙裏打ち森工芸 A4ツキ板シート 商品情報
木材の「花梨」を知る
北三のカリン解説では、Padauk、Pradooの名とともに、マメ科・東南アジアの材として紹介されています。関連する一般種の一つがPterocarpus macrocarpusで、KewにもBurma padaukの名前が掲載されています。カリンという販売名から、その一種だけが使われていると決めつけず、木材の流通名として理解すると分かりやすくなります。北三 カリン / Kew Pterocarpus macrocarpus
同じ名前にも色の幅がある
当店ではカリンを赤色系のツキ板として紹介しています。一方、北三の一般解説では心材に淡黄褐色や濃い縞が挙げられています。こうした記述の幅からも、カリンを一つの赤色に固定せず、材ごとの色味や濃淡を見て選ぶことが大切です。淡い部分と深い部分が作品のどこに来るかも、割り付けの手がかりになります。森工芸 A4ツキ板シート 商品情報 / 北三 カリン
赤みのある材を少量使えば、明るい面の中の模様や小さな差し色として考えられます。面いっぱいに使う場合は、縞の方向や密度が見えるよう、装飾を控えた形から検討してもよいでしょう。強い色を主役にするのか、周囲の材となじませるのかを、実際の小片を並べて比較するのがおすすめです。
木理と仕上がりの見どころ
一般のカリン材には、木の繊維の向きが交錯するものがあり、磨いた面の光沢も特徴として紹介されています。交錯木理とは、繊維が同じ方向にまっすぐ並ぶだけでなく、向きを変えながら重なるように現れる木理です。薄いシートでも、柄と光の見え方を確かめながら配置を考えると、表情を取り入れやすくなります。北三 カリン
紙裏打ちツキ板として使う
森工芸のA4シートは210×297mm、厚み約0.25mm。天然木のツキ板と工業用和紙を貼り合わせた素材です。木象嵌の模様、家具の木口面、小物の化粧など、下地の表面に貼って使います。無垢材の重さや硬さに関する説明を、そのままシート単体の丈夫さや加工の容易さと置き換えないでください。森工芸 A4ツキ板シート 商品情報
細かな形を切り出すときは、型紙で形と位置を確かめ、必要な余白を残して作業を進めます。仕上げの色味は塗料や接着の条件でも変わるため、端材で試してから本番へ。写真の一枚と同じ色柄を探すより、届いた材の中で使いたい部分を見つける視点が、自然の模様を生かす助けになります。森工芸 A4ツキ板シート 商品情報
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